【新唐人2016年1月21日付ニュース】
「スモッグ大省」と呼ばれる河北(かほく)省で、肺がんは住民の命と健康を脅かす死亡原因となっています。河北省腫瘍研究所が1月15日に発表したデータによると、この40年で河北省の肺がんによる死亡率は3倍に増加しています。
同研究所の腫瘍予防弁公室が1973年から2012年の河北省の肺がんによる死亡数を調査したところ、肺がん死亡率は1973年の10万分の9.3から、2012年には10万分の35.22まで上昇し、40年間で、3倍にもなったことがわかりました。
また、農村と都市部の肺がん死亡率を比べると、明らかに都市部の死亡率が高く、発病率も年々上昇していることが明らかになっています。
冬になり、深刻なスモッグが発生し続けている中、石家庄(せっかそう)市などでは1立方メートル当たりのPM2.5濃度が1000マイクログラムを超えた日もあります。
台湾の漢方医・胡乃文(こ だいぶん)氏は、この様な高濃度のPM2.5に毎日晒されていればがんに罹らないことは難しいと話しています。
台湾漢方医 胡乃文氏
「以前ウサギの皮膚にアスファルトを塗り、実験した人がいますが、開始から数日後ウサギの皮膚はがんに罹りました。PM2.5の汚染も炭化物で、アスファルトなどに似ているので、肺胞に接触し続ければがんに罹るでしょう」
国際がん研究機構は、大気汚染のレベルが高いほど肺がんにかかるリスクは大きくなると報告しています。
中国の医師 唐氏
「中国共産党各級政府は政績や面子の為、天然資源を破壊的に開発し、この様な深刻な汚染と劣悪な環境を造り出しました」
中国「経済参考報」によると、中国大陸では毎年およそ60万人が肺がんで死亡しており、この30年で肺がん患者は5倍近くに増加。2025年までに肺がん患者は100万人に達し、世界一の肺がん大国になると予測しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/01/16/a1247578.html(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/李)